大規模災害に備え、北海道斜里郡小清水町が通信網とライブカメラを整備 簡単・安全な公衆無線LANを整備しOpenRoamingへの接続も可能に

株式会社ライフシードは北海道斜里郡小清水町から委託を受け、大規模災害に備えた通信網の構築・ライブカメラの設置・Wi-Fiアクセスポイントの整備(「OpenRoaming」「eduroam」対応)を実施しました。

【衛星回線と光回線を併用し、大規模災害に備えた通信網を構築】

通信環境の整備と大規模災害に備えた通信網の構築を目的とし、町内6か所の公共施設に通信回線を整備しました。

・浜小清水住民センター(光回線)

・道の駅はなやか小清水(光回線・衛星回線)

・止別住民センター(光回線)

・愛ホール(光回線)

・防災拠点型複合庁舎(光回線・衛星回線)

・ハイランド小清水キャンプ場(衛星回線)

光回線及び携帯電話の電波が届かず、通信環境の整備が難しい「ハイランド小清水キャンプ場」には、Starlinkを用いた衛星回線を整備しました。

また、災害対策本部となる「防災拠点複合庁舎」には、光回線とStarlinkを用いた衛星回線を併用して整備を行いました。災害対策本部に複数の通信手段を設けることにより、一部の通信手段が停止した場合にも通信が維持でき、迅速な初動対応や安全確保のための情報を提供し続けることができます。

【災害に備えたライブカメラの設置】

ライブカメラは、暴風雪等の影響を受け、それぞれ氾濫や通行止めの可能性のある河川・主要幹線の監視を目的とし、町内10か所に設置しました。

設置にあたっては、入念な現地調査を実施し、地形や距離や障害物などを考慮した上で設計を行いました。今回、構築した通信網を活用し、設置拠点ごとに異なった通信回線を採用したカメラを設置しました。通信手段の多様化によってインターネットの出口数を抑えることが可能となり、結果としてランニングコストの大幅な削減を実現しています。

「防災拠点型複合庁舎」「止別住民センター」「愛ホール」を親拠点として、屋外無線LANアクセスポイントによる中継地点を設定(屋外無線LANアクセスポイントは対向1km以上で50Mbps以上の通信が可能)

映像は、YouTubeのライブ配信で公開されていますので、視聴環境が整っていればいつでも視聴が可能です。また、配信の媒体をYouTubeとすることで、アクセスが集中した場合でも、カメラのハングアップや遅延が発生せず、スムーズに視聴することができます。

https://www.town.koshimizu.hokkaido.jp/hotnews/detail/00009870.html

(小清水町ホームページのトップページから、視聴ページへアクセスが可能)

【Wi-Fiアクセスポイントの整備~高セキュアな「OpenRoaming」「eduroam」への接続を可能に~】

通信網の整備に付随し、公衆無線LANとして自治体での導入・検証が進んでいる次世代公衆無線LANローミング基盤「OpenRoaming」(オープンローミング、Cityroamにより提供)と学術無線LANローミング基盤「eduroam」(エデュローム)に対応した公衆無線LANサービスを防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」、道の駅はなやか小清水、ハイランド小清水キャンプ場(2024年夏頃提供開始予定)など、6つの公共施設に導入しました。

アクセスポイントは屋内と屋外の両方に設置することで、繋がりやすい環境を実現

OpenRoamingおよびeduroam(以下OpenRoaming等 詳細は【参考】※1、2参照)によって通信を行うことで、なりすましアクセスポイント等の通信被害を心配することなく、安心して無線LAN通信を利用することができます。また、一度OpenRoaming等に接続を行うことで、その他の自治体や教育機関が提供するOpenRoaming等に自動で接続し、利用することが可能です。他の自治体においても、2023年に東京都がOpenRoaming対応の公衆無線LANの提供を開始するなど、利用者が簡単・安全に公衆無線LANを利用することができる仕組みは、ますます拡がりを見せています。

また、通信やインターネットの利用に苦手意識がある方でも、さらに簡単に公衆無線LAN通信が利用できるような手立てとして、弊社が開発したクラウドWi-Fi認証サーバー(seed cloud、シードクラウド)と自治体の公式アプリやLINE公式アカウント等を連携させるサービスも提供が可能です。

例)自治体の公式アプリと弊社独自のクラウドWi-Fi認証サーバー(seed cloud)を連携

⇒自治体公式アプリからワンクリックで、OpenRoaming等対応の無線LANへ接続が可能

【参考】

※1 OpenRoamingとは
OpenRoamingは公衆無線LANの相互運用を実現する無線LANローミング基盤で、世界的な団体WBA(Wireless Broadband Alliance)によって開発され、普及が推進されています。これからの公衆無線LAN接続における業界標準として確立されているPasspoint (Hotspot 2.0)に従った基盤技術を使い、Google ID、Apple ID、Samsung ID、SIMカードなどのIDプロバイダと公衆無線LANの連携が可能となり、すべてのユーザーにシームレスで安全な公衆無線LANの利用を可能にします。

Passpointでは安全な無線LANをユーザー自身が注意深く選ぶ必要がありません。裏側で同じIDプロバイダと接続されていれば、SSIDが異なる場合でも、利用者が訪問先ごとにSSIDを選択することなく、端末が自動的にネットワーク接続されます。認証にはIEEE 802.1X(※3)が使われており、業界標準の高いセキュリティが提供されます。悪意ある者がなりすましアクセスポイントを設置した場合でも、利用者端末の誤接続を自動的に防ぎ、安全性を確保することができます。

※2 eduroamとは
eduroamは、大学などの高等教育機関や研究機関において、キャンパス・研究所の無線LAN環境の相互提供・利用を実現する、欧州のGÉANTで開発された学術無線LANローミング基盤です。日本国内においては国立情報学研究所が主体となり、eduroam JPの名称で運用されています。

eduroamの無線LAN環境はIEEE802.1Xに基づいて提供されています。参加機関の構成員は、自身が所属する機関のアカウントで、他の参加機関の無線LANも使用することができます。2027年5月17日現在、大学・研究機関等で国内の425機関、世界104か国(地域)以上が参加するeduroamは、キャンパス無線LANのデファクト・スタンダードとなっています。

また、キャンパス外でのeduroamサービスの提供も進められており、世界では空港や主要駅、市街地、博物館などの例があります。国内でも、複数の通信事業者によって、会議施設、カフェ、ショッピングモール、公園等で導入が開始されています。

出典:国立情報学研究所(NII) 

※3 IEEE802.1Xとは
IEEE802.1Xは,不正なLAN接続を規制する機能です。バックエンドに認証サーバーがあり,認証サーバーによる端末の認証が通過した上で,接続を許可します。例えば、無線LANでは統一されたパスコードでの接続ではなくユーザーごとにID・パスワードで接続します。これによりユーザー単位での管理が可能です。企業の場合、退職者等のユーザーを削除することで、そのユーザーだけが会社の無線LANに接続することができなくなります。

※4 Cityroamとは
各種施設や市街地において安全で自動接続可能な公衆無線LANサービスを実現する、国内の無線LANローミング・フェデレーション(連合)です。WBA OpenRoamingの初期メンバーの一つでもあります。利用者はOpenRoamingに参加している世界中の事業者から無線接続用のプロファイルを入手でき、Cityroamの多くの基地局でも安全な自動接続で無線LANを利用できます。

【株式会社ライフシードについて】

株式会社ライフシードは、国立情報学研究所(NII)が提供するeduroam JP(エデュローム ジェイピー)、および、Cityroamの参加企業です。eduroam、OpenRoamingに対応したWi-FiスポットをHakuba47ウィンタースポーツパーク、ホテル国際21で開催される学会、長野中央通り、長野市、松本市の飲食店等に提供しています。県外では、北海道斜里郡小清水町、東京都の大井ふ頭中央海浜公園、多摩消費生活センターの公衆無線LANの構築を行うなど、日本全国にサービスを展開しています。

・低コストでハイスペック、全ての機能を備えたネットワーク製品のRouterBoard(MikroTik社:ラトビア)の販売
・Wi-Fiスポットなどネットワークソリューション開発
・LINE WORKSなどクラウドサービス
・どこでもオフィス・どこでもコールセンターの構築
・通信コスト削減、オープンソース活用コンサルタント
・AI、RPA関連事業
・ドローンやIoT製品、ロボットなど展示体験・販売
・空撮(テレビ、CMといったメディアへも映像を提供)
・写真および映像の企画・撮影・制作・編集・管理・配信・販売