Wireless Broadband Alliance(WBA)による「City Wi-Fi Roamingトライアル」に「セキュア公衆無線LANローミング研究会(NGHSIG)」を通し参加します。
City Wi-Fi Roamingトライアルに参加している世界の電話会社やISP、公衆無線LAN事業者と契約している利用者は、期間中、同トライアルに参加している都市の公衆無線LANが無償で利用できます。
(弊社管轄では、長野市内や松本市内の数カ所に設置されているアクセスポイントやHakuba47 Winter Sports Parkのアクセスポイントで利用できます。)
現地でのサインアップ(利用者登録)や、接続するたびの煩雑なログイン操作は不要です。
もしスマートフォンやパソコンが新技術(Passpoint)に対応している場合は、SSIDを手動で選ばなくても自動接続されます。
トライアル期間中は株式会社ライフシードが提供する無線LANシステムを「セキュア公衆無線LANローミング研究会」が進めてきた次世代公衆無線LAN実験システムに接続することで世界のローミング基盤につながり、該当する外国人観光客等が高いセキュリティで公衆無線LANを使えるようになります。
株式会社ライフシードでは、今回の実証実験に取り組むことでより安全で利便性の高い公衆無線LANを地域にご提供できるようにしてまいります。
また、先に発表した学術無線LANローミング基盤サービスの「eduroam(エデュローム)」の接続サービスと連携し、より導入者、利用者の価値が高い無線LANサービスをご提案してまいります。
City Wi-Fi Roamingトライアルとは
City Wi-Fi Roaming トライアルは、Wireless Broadband Alliance (WBA)が主催し、世界各地の都市で提供される公衆無線LANを次世代ホットスポット(NGH) 基盤で結ぶことにより、ひとつのアカウントで相互利用(ローミング利用)できる環境を構築しようとする、世界規模の実証実験です。
http://www.worldwifiday.com/city-wi-fi-roaming/
2016 年にニューヨーク、サンフランシスコ、サンノゼ、シンガポールを結ぶ第1回が開催され、第2回目となる2017年は世界18都市を結んで開催されました。
City Wi-Fi Roamingトライアルに参加している電話会社やISP、公衆無線LAN事業者は相互に認証サーバを接続していますので、契約している利用者は、期間中、トライアルに参加している都市の公衆無線LANを無償で利用できます。
現地で接続するたびのサインアップ(利用者登録)や煩雑なログイン操作は不要です。もしスマートフォンやパソコンがPasspointに対応している場合は、SSIDを手動で選ばなくても自動接続されます。
また、このNGHではIEEE802.1Xを使用したユーザー毎に異なる暗号キーを使い、盗聴などの悪用がしにくいセキュアな公衆無線LANサービスを提供しています。
セキュア公衆無線 LAN ローミング研究会(NGHSIG)(幹事:東北大学サイバーサイエンスセンター)は、2017年より本トライアルに参加しており、世界の通信事業者との共同作業により、次世代ホットスポットの導入・普及を促進するための課題整理、技術開発、実証実験等に取り組んでいます。
株式会社ライフシードはNGHSIGのメンバーです。
eduroamとは
大学などの高等教育機関や研究機関において、キャンパス・研究所の無線LAN環境の相互提供・利用を実現する、欧州のGÉANTで開発された学術無線LANローミング基盤です。
日本国内においては国立情報学研究所が主体となり展開されています。
無線LAN環境はIEEE802.1Xに基づいて提供されています。
加盟している機関の構成員は、自身が所属する機関のアカウントで、他加盟機関で無線LANを使用することが出来ます。
現在、大学・研究機関等で国内232機関、世界約90か国(地域)がeduroamに参加するキャンパス無線LANのデファクト・スタンダードです。
キャンパス外でのeduroam接続は、世界では空港や主要駅、市街地、博物館などの例があります。
国内では関東地域のカフェ、会議場、大型店舗等約130アクセスポイントが設置済みです。
試験的に長野中央通りの弊社前にて8月よりeduroamを運用開始しており10月1日時点で世界各国の大学・研究機関等のアカウントで約1000以上の接続がありました。
IEEE802.1Xとは
IEEE802.1Xは、不正なLAN接続を規制する機能です。バックエンドに認証サーバがあり、認証サーバによる端末の認証が通過した上で、接続を許可します。例えば、無線LANでは統一されたパスコードでの接続ではなくユーザーごとにID・パスワードで接続します。これによりユーザー単位での管理が可能です。企業の場合、退職者等のユーザーを削除することで、そのユーザーだけが会社の無線LANに接続することができなくなります。