長野市にある勤労者女性会館しなのき(指定管理者:協同組合長野シーアイ開発センター)は、会議室・ホールでインターネットを利用できるように工事を行いました。そして、長野市の公共施設ではじめて、学術無線LANローミング基盤eduroam(エデュローム)と次世代公衆無線LANローミング基盤「OpenRoaming」(オープンローミング)が利用できるようになりました。
長野市にある勤労者女性会館しなのき(指定管理者:協同組合長野シーアイ開発センター)は、会議室・ホールでインターネットを利用できるように工事を行いました。そして、長野市の公共施設ではじめて、学術無線LANローミング基盤eduroam(エデュローム)と次世代公衆無線LANローミング基盤「OpenRoaming」(オープンローミング)が利用できるようになりました。Wi-Fiシステムの開発、通信機器の販売を行う株式会社ライフシード(長野県長野市 代表取締役 篠田 光宏)が導入構築を行い、国立情報学研究所(NII)が提供するeduroam JP(エデュローム ジェイピー)の認証ネットワーク、セキュア公衆無線LANローミング研究会(NGHSIG)が提供するCityroamの認証ネットワークに参加し、eduroamおよびOpenRoaming (Cityroamより提供)に接続できるゲスト用Wi-Fiを提供いたします。2階ホールでは、より高速な最新の無線LAN規格Wi-Fi6の通信に対応しています。
長野市勤労者女性会館しなのきでは、会議室・ホールのインターネット化により、コロナ禍の新しい生活様式となった会議、イベントなどのインターネット中継の場としての活用をご提案し、また、セキュリティとプライバシーを守り、利便性の高いWi-Fi環境を提供してまいります。
■eduroamとは
大学などの高等教育機関や研究機関において、キャンパス・研究所の無線LAN環境の相互提供・利用を実現する、欧州のGÉANTで開発された学術無線LANローミング基盤です。日本国内においては国立情報学研究所が主体となり展開されています。無線LAN環境はIEEE802.1Xに基づいて提供されています。加盟している機関の構成員は、自身が所属する機関のアカウントで、他加盟機関で無線LANを使用することが出来ます。現在、大学・研究機関等で国内305機関、世界約106か国(地域)がeduroamに参加するキャンパス無線LANのデファクト・スタンダードです。
キャンパス外でのeduroamサービスは、世界では空港や主要駅、市街地、博物館などの例があります。国内でも、会議施設、カフェ、ショッピングモール、公園等に導入が進められています。
出典:国立情報学研究所(NII)
■IEEE 802.1Xとは
IEEE 802.1Xは,不正なLAN接続を規制する機能です。バックエンドに認証サーバがあり,認証サーバによる端末の認証が通過した上で,接続を許可します。例えば、無線LANでは統一されたパスコードでの接続ではなくユーザーごとにID・パスワードで接続します。これによりユーザー単位での管理が可能です。企業の場合、退職者等のユーザーを削除することで、そのユーザーが会社の無線LANに接続することができなくなります。
■OpenRoamingとは
公衆無線LANの相互運用を標準化する世界的な団体WBA(Wireless Broadband Alliance)が提供するWi-Fiを相互接続できる基盤。これからの公衆無線LAN接続における業界標準として確立されているPasspoint (Hotspot 2.0)に従った基盤技術を使い、Google ID、Apple ID、Samsung ID、SIMカードなどのID プロバイダと公衆無線LANの連携が可能となり、すべてのユーザーにシームレスで安全な公衆無線LANの利用を可能にします。Passpointでは、安全な無線LANをユーザーが選ぶ必要がありません。SSIDが様々だとしても、裏側でIDプロバイダと接続されていればSSIDを選択することなく自動的に接続されます。認証にはIEEE 802.1Xを利用し、OpenRoamingのWi-Fi 接続は業界標準の非常に高いセキュリティで保護されます。悪意ある者がなりすましアクセスポイントを設置した場合でも、利用者端末の誤接続を自動的に防ぎ、安全を確保することができます。